櫻狩り 『ふしぎ遊戯』の作者:渡瀬悠宇が描く狂気と禁断の愛の物語 感想とネタバレ

櫻狩り

作:渡瀬悠宇

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時は大正九年。一高入学を目指して上京した純朴な青年・田神正崇(たがみまさたか)は、孤独を漂わせた謎めいた美青年、侯爵家の御曹司・斎木蒼磨(さいきそうま)に出逢う。舞い散る花弁に誘われるが如く、引き寄せられた二つの魂。その時から正崇の運命が狂おしく迸りはじめ…!?愛憎入り乱れる、美しくも悲痛な大正浪漫耽美巨編!!

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以下あらすじ(ネタバレ含みます)


 

もろともにあはれと思へ山桜
花よりほかに知る人もなし

 

 

田神正崇

一見、好青年の主人公、。

じつは自分の生まれにまつわることで「自分はけがれた子供」という意識があり、

何がっても一人で生きていこうと決意している、影のある青年。

 

斉木蒼磨

もう一人の主人公。侯爵:斉木家の御曹司。

妾の子供ということで精神的、また、性的虐待を受けて、精神がおかしくなってしまっている。

しかし、狂気と妖艶な容姿で、周りもどんどん狂わせていく。

 

櫻子

狂気に染まった一人、蒼磨の実の妹。

櫻子の蒼磨に対する愛情からの妄執というか増悪は特にすさまじく、

中盤での櫻子の秘密と相まって、狂気が加速する。

 

 

はじめは蒼磨の境遇や、態度に好意を持っていた正崇だったが、

 

斉木家の醜悪な内情のために、なんと蒼磨に強姦され、蒼磨を増悪するようになる。

 

しかし、のちに内情を知った正崇は、自らの出自と重なる部分があり、

 

櫻子の罠にはまった蒼磨を助け、生きてほしいと伝える。

 

 

蒼磨を逃がしてしまった、櫻子であったが、正崇に指摘により、「兄を愛していた

」と気づいてしまう。そして兄を殺してしまった思い込み自殺してしまう。

 

 

救いを得た蒼磨は、自ら正崇を束縛するかもしれない、だから斉木家を出ていくように促す。

 

 

二人は再会の念を胸に分かれることとなるが…

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櫻狩り蒼磨の最後とその後


 

櫻狩りのラストは、

蒼磨がふらつく足で、正崇と出合った庭の櫻ま歩いていき、

櫻に触れながら、

「君が生きろといったから…僕はいきる…」

っとつぶやき、この物語は終わります。

 

この終わり方は、上巻最初の和歌につながるんでしょうね。

 

もろともにあはれと思へ山桜
花よりほかに知る人もなし

 

私がお前を想うように、お前も私を想ってくれ(愛してくれ)山桜よ。

この山奥では櫻の花のほかに知る人もいないのだから。

 

正崇は蒼磨にとっての桜になったのでしょう。

 

この山奥では、つまり、醜悪な内情にまみれた斉木家では、正崇のみ、蒼磨のことを真摯に思い、そして救ってくれた。

 

この歌に、「櫻狩り」の話を当てはめていくと、最後は救われているように感じるのですが、

 

○○されてしまった蒼磨が最後どうなったのか…。

 

なぜ、生きろと…となったのに、○○な蒼磨が行き着いた先は桜だったのか。

 

決して幸せな終わり方ではなかったけど、正崇、蒼磨に救いはあったと思いたい。

個人的には蒼磨と、正崇の再開を願います。

 

話の解釈が難解なのと、BL要素もはいっておりますが、

 

丁寧な心理描写で見せてくれますし、

 

渡瀬悠宇さんの思い、こだわりが伝わってきた作品でした。

 

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